はじめに

HERE Tour Planning API は、車両の積載量の制限や配達時間帯といった実際の制約を考慮したうえで、一連の場所を訪問する複数の車両のルートをリアルタイムで最適化できます。これにより、次のようなメリットが得られます。

  • 各配達場所に費用対効果の高い順番で配達できるルートを特定することで、車両の使用率を向上する
  • 車両をフル活用することで、複数の配達場所間で起こる複雑な車両ルート検索の問題を解決する
  • 問題の特定の際に定義できる複数の制約を考慮に入れる

HERE Touring Planning API は、日々の配送をどのような順番で行えば高い費用対効果を得られるか回答します。

HERE Tour Planning API では次のユース ケースがサポートされています。

  • 容量制約付き配送計画課題: Tour Planning API を使用すると、車両の積載量を考慮に入れたルート検索をすることができます。
  • 時間枠付き配送計画課題: Tour Planning API では、空きがある場合のみ車両が集配センターに来るようスケジュールを設定できます。
  • 集配センターが複数ある場合の配送計画課題: シンプルな配送計画問題では、すべての車両は同じ場所から出発しますが、集配センターが複数ある場合の配送計画問題では、車両は複数の集配センターから出発し、割り振られた配達が完了するとそれぞれが元の集配センターに戻っていきます。
  • オープン車両の取り回しの課題: 予定した場所に車両を返却しないドライバーと一緒に作業していますか? Tour Planning API を使用すると、ドライバーが作業後に自宅に戻ることができるように、オープン車両の取り回しをスケジュールできます。
  • さまざまな種類の車両が混在する配送計画課題: Tour Planning API では、異なる燃費効率や運転コスト、積載量などを持つ複数の車両のルート検索をサポートしています。たとえば、運行管理を行う際、1 つのルートに乗用車だけでなく、冷蔵庫付きの特殊仕様のトラックも含むことができます。
  • 集荷と配達に関連する配送計画課題: Tour Planning API を使用すると、1 つのルート内で荷物の集荷と配達を一度に行えるように車両をスケジュールできます。
  • 優先順位を伴う配送計画問題 : 今日対応する必要があるジョブや、遅れている可能性があるジョブがありますか ? 運行管理 の処理能力またはシフト時間ですべてのジョブを処理できない場合に、これらの優先順位の高いジョブがスキップされないようにすることをお勧めします。 しかし、同時に、できるだけ多くの非優先度のジョブを処理したいとお考えですか ? Tour Planning API を使用すると、このようなジョブをより高い優先度で定義できます。 このため、アルゴリズムは、すべてのジョブを処理できない場合に、それらのジョブをスキップせずに、優先度の低いジョブをスキップします。 ジョブの優先順位は、ルート内での順序を意味するものではありません。 優先度の高いジョブの位置は、ルート内の任意の場所にある場合があり、必ずしも優先度の低いジョブよりも前にあるとは限りません。
  • テリトリーを伴う配送計画課題 : Tour Planning API を使用すると、担当地域にジョブを割り当てることができます。 車両には、その地域で優先的に、または排他的に作業を行う 1 つ以上の地域を割り当てることができます。
  • 複数シフトを伴う配送計画課題 : 車両ごとに複数のシフトを定義し、特定のシフトで処理される特定のジョブの設定を指定できます。

HERE Tour Planning API は HERE のフリーミアム プランには含まれていません。評価または使用ライセンスのいずれかをリクエストする場合は弊社までお問い合わせください

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