Traffic API 開発者ガイド(交通情報)

制限事項

Traffic API を使用すると、トラフィックデータのサイズを削減し、関連性を高めることができます。 Traffic を使用すると、クエリーによって取得できるトラフィックフローデータおよびインシデントデータのエリアおよび詳細を制限できます。 さらに、以下に示す制限事項が適用されます。

注 : HERE サービス契約は、以下の制限事項に適用されます。 HERE サービス使用許諾契約の詳細については、関連するドキュメントを参照してください。

トラフィックフローデータの制限

APIは、トラフィックフローデータの取得に使用される地理的フィルタの最大サイズを制限します。 バウンディング ボックスおよびプロキシミティフィルタを指定する要求には、次の制限があります。
  • バウンディング ボックスの最大幅および最大高さ : 経度と緯度の 2 度
  • 最大許容近接半径 : 100km
  • 許容最大経路長 : 500km
  • 許容最大経路幅 : 10km

非常に大きい空間フィルターを指定するリクエストではエラー応答は発生しませんが、前述のように、応答では限られた量のデータが指定されます。

トラフィックタイルとズーム レベル

ディスプレイのオーバークラッディングを避けるために、タイルの表示には以下の制限があります。
  • トラフィックフローの詳細は、ズーム レベルによって変更されます。
  • 交通量はズームレベル 8 ~ 21 でのみ表示されます
  • 低ズームレベルでは、地図タイルには、最上位の機能的な道路クラスの交通量情報のみが表示されます。 小規模な道路の交通状況は、ズーム レベルの増加に応じて可視化され、より詳細に表示されます。

例 :

  • ズーム レベル 14 では、交通情報が高速道路に表示されます
  • ズーム レベル 15 では、高速道路と州道の交通情報が表示されます

ただし、ズーム レベルによっては、異なるトラフィックフローデータを表示するカスタマイズされたプロファイルにアクセスできる場合があります。

以下の画像は、さまざまなズームレベルで利用できる Traffic タイルの詳細を示しています。 ズーム レベルの値が 5 で小さすぎるため、最初の 2 つのイメージにはトラフィック情報が含まれていません。 ズーム レベルのタイルがさらに増えるにつれて、機能の低い道路クラスの交通量データがますます表示されるようになります。

図 1. ズーム レベルが低すぎてトラフィックを表示できません ズーム レベル 5 のタイル:高すぎてトラフィックフローのオーバーレイを表示できません。

次の図では、ズーム レベル 8 が一部のトラフィックフロー情報を示しています。

図 2. ズーム レベル 8 がトラフィックフローオーバーレイの表示を開始します ズーム レベル 8 のタイル:トラフィックフローのオーバーレイの表示を開始します。

ズーム レベルが高いほど、トラフィックフローの表示の詳細は次のようになります。

図 3. ズーム レベル 14 では、より詳細なトラフィックフローオーバーレイが表示されます ズーム レベル at タイル 14 :より詳細なトラフィックフローオーバーレイを表示します。

交通事故およびズーム レベル

トラフィックフローデータの制限と同様に、 Traffic API には、持続不可能な大規模な応答データの転送を防止するトラフィックインシデント情報に対する制限があります。
  • 交通事故情報が表示されません : ズームレベル 0 ~ 7
  • 最大バウンディング ボックス幅および高さ : 10 度の緯度および経度
  • 近接半径の最大許容サイズ : 100km
  • 許容最大経路長 : 500km
注 : ズーム レベルまたはプロキシミティ半径の制限を超えるクエリを実行すると、エラー応答が発生します。